マイクロン(MU)の決算発表の試算と関連日本株への影響
今、最も注目されているメモリ企業、マイクロン株はさらなる上昇ができるのか?
6月24日(水)のアフターマーケット。
マイクロン(MU)のQ3 FY2026が発表予定となっている。
今や、NVIDIA、キオクシアと並ぶほど、現在のマーケットでは注目が高い。
マイクロン(MU)決算の注目度が高い理由
足元のマーケットは特にメモリに熱視線が送られている。
日本ではキオクシアがトヨタを抜き、時価総額1位になったが、昨日は韓国市場で、SK Hynixがサムスンを抜き、首位に躍り出た。
その物色の強さと注目の理由を纏めてみよう。
1. AIインフラの「ボトルネック企業」として位置づけられている
MUはSamsung、SK Hynixと並ぶ世界3大メモリメーカーで、HBMで急速にシェアを拡大中。
HBMはNVIDIA GPUの必須部品であり、AIデータセンターの最大の制約要因の一つ。MUの生産状況・ガイダンスは、AI投資の継続性そのものを映す鏡と見なされている。
競合2社(SK Hynix・Samsung)がすでに「需要が供給を大幅に上回る」「2026年もHBMは完売状態」と強気コメントを出しており、MUの数字で業界全体の絵が完成する。
2. 株価がすでに「異常な高値圏」にある
2026年に入り株価はYTDで+300%超、過去1年で数倍になった水準(直近高値圏$1,100超)。
Q2決算では大幅ビート+強気ガイダンスを出したにもかかわらず、初動で-4〜-8%下落した前例があるため、どこまで強気なガイダンスが出るかが株価の方向を決めると市場は見ている。
3. ガイダンスが「2027年以降の見通し」を左右する
MUはQ2時点で「2026年HBM供給は全量コミット済み」と明言。
Q3決算で注目されるのはQ4ガイダンスと2027年のトーン。
$40B超のQ4売上を自信を持って出せるか
「2027年も構造的な不足が続く」というメッセージを出せるか
これが市場の「ピークアウト懸念」を払拭できるかどうかの分水嶺になる。
4. バリュエーションが二重構造で「失望に弱い」
Trailing P/E ≈53x(歴史的中央値の3倍超)
Forward P/E ≈11x(成長をかなり織り込んでいる)
この状態で「成長が持続する」という確信が得られないと、Forward P/Eのさらなる圧縮(株価下落)が起きやすい。
5. サプライチェーン全体への波及効果が大きい
MUの結果は、日本株や韓国株の材料・装置企業にも直接影響する。
※具体的な銘柄については後述する。
特に広島工場拡大を背景に、日本企業との取引関係が強まっている局面で、MUの生産計画がこれらの企業の業績見通しを左右する。
6. マクロ・セクター全体のセンチメントに直結
「AI投資は本当に続くのか?」という市場最大の疑問に対して、メモリという最も直接的な指標を提供する。
強い結果+強気ガイダンスが出れば、NVIDIAをはじめとするAI関連株全体にポジティブな連鎖反応が起きやすい。
逆に「良いけど期待ほどではなかった」となれば、AIセクター全体に一時的な調整圧力になる可能性がある。
決算を目前に控え、
2026-06-22 20:40 バーンスタインが、高帯域幅メモリ(HBM)価格の大幅な上昇を予測し、サムスン電子、SKハイニックス、マイクロンテクノロジーのメモリチップ大手3社の目標株価を引き上げた。
サムスンの目標株価をKRW225,000からKRW440,000へ、
SKハイニックスをKRW1,150,000からKRW3,300,000へ、
マイクロンテクノロジーを510ドルから1,300ドルへ。
2026-06-22 22:10 には、アンソロピックとの深い戦略的パートナーシップを発表した。
では、マイクロンの今回の決算はどうなるのか?
Q2の実績や会社ガイダンス、業界需給データ、SK Hynix、Samsungといった競合の動向、HBM受注・バックログ状況などを統合し、売上・粗利率・EPSをボトムアップで試算する。
そして、マイクロンと結びつきが強い日本株についてもチェックしておこう。


