【日本株】宇宙・ロケット関連株12銘柄
宇宙・ロケット産業の今後の市場規模と見通し 、関連銘柄詳細
宇宙産業は防衛としても重要であり、日本だけでなく世界各国で重点政策に挙げられる分野だ。
長文が続く前に、スライド資料で準備運動をしよう。
経済産業省の資料から何枚か抜粋する。
(銘柄だけに興味がある方は、スクロールして進んでください)
世界の宇宙・ロケット産業の見通し
2026年現在、宇宙産業は爆発的な成長フェーズに突入した。
宇宙経済全体は2025年時点で約6000億ドル規模と推定され、2035年までに1.8兆ドル超へ拡大すると予測されている(CAGR7-8%前後)。
打ち上げサービス市場単独でも2026年約180億ドルから2034年460億ドル超へCAGR10-11%成長が見込まれ、再利用ロケット技術が最大の原動力となっている。
6月に上場予定のSpaceXのFalcon 9/Starshipが商業打ち上げの80%超を独占し、2026年前半だけで55回成功を記録するなど、世界全体の打ち上げ回数を牽引。
Starshipの本格運用が始まれば、打ち上げコストは1回数百万ドルレベルまで低下し、メガコンステレーション(Starlink V3など)の大量展開を加速させる。
Blue OriginのNew Glenn、Rocket LabのNeutron、RelativityのTerran Rなど新興勢力も2026年に運用成熟を迎え、競争は激化するが、米国の優位は揺るがない。
防衛需要や地球観測・通信の商業化が後押しし、2026年は過去最高の打ち上げ記録更新が濃厚だ。一方で、民間投資の3年連続減少や米中対立などの地政学リスクは課題として残る。全体として、再利用革命が「宇宙の民主化」を進め、衛星データ活用や軌道上サービスまで波及する構造的成長が期待される。
日本の宇宙・ロケット産業の見通し
日本でも政府主導の政策転換により商業化が加速中だ。
国内市場規模は、宇宙ソリューションを中心に2020年約4兆円から、2030年代早期に8兆円へ倍増目標を掲げ、総額1兆円規模の宇宙戦略基金で民間ロケット・衛星技術を強力支援している。
H3ロケットの安定運用に加え、スペースワンやインターステラテクノロジズの小型固体ロケットが2026年に本格打ち上げを迎え、2030年代前半に年間30回(主力+民間)の打ち上げ能力確保をKPIに掲げる。
強みは信頼性と高付加価値分野だ。ispaceの月面着陸、Astroscaleのデブリ除去、QPS/SynspectiveのSAR衛星コンステレーションが防衛・防災データ需要を捉え、衛星データソリューションが市場の7割超を占める構造が成長ドライバーとなる。
ただし、打ち上げ回数・コストで米中勢に大きく後れをとるのは構造的課題だ。
2026年は基金第2ラウンドの本格執行でベンチャー上場・受注残増加が鍵となり、防衛省連携や国際協力が日本独自の「信頼性×データ活用」ニッチを世界に売り込む好機となる。官民連携が機能すれば、2030年目標達成は現実的だが、商業打ち上げの量産化が遅れれば機会損失も大きい。日本は「質の高い宇宙インフラ大国」へのシフトを着実に進めている。
宇宙・ロケット関連銘柄一覧
ロケット・打ち上げサービス
三菱重工業(7011)
・H3ロケットの開発製造打ち上げを一貫提供 JAXA基幹ロケットとして気象衛星情報収集衛星惑星探査機を担当
・世界最高水準の打ち上げ成功率と信頼性 H-IIA比コスト半減で商業競争力強化
・JAXA主導プロジェクト 防衛省大型受注 国際パートナー連携
・年間複数回の商業打ち上げと防衛宇宙インフラ強化
・2026年3月期防衛・宇宙セグメント売上大幅増 全体純利益3321億円前期比35%増 。H3安定運用が成長ドライバー
IHI(7013)
・ロケットエンジンターボポンプ固体ロケットブースターガスジェット装置の開発製造 H3イプシロンロケットに貢献
・固体燃料ロケット技術とエンジン整備高利益率MRO事業で世界トップクラス
・JAXA防衛省連携 航空宇宙防衛セグメント主力
・高頻度打ち上げ対応エンジン供給と防衛宇宙インフラ拡大
・2026年3月期売上1兆6434億円前期比1%増 純利益1609億円同42.8%増 。航空宇宙防衛が利益牽引
川崎重工業(7012)
・航空宇宙システム事業でロケット構造材エンジン部品分担製造 民間航空機向けも展開
・防衛力強化と航空旅客需要回復による受注増 精密機械ロボットとのシナジー
・JAXA防衛省連携 国際共同プロジェクト
・H3関連部品供給拡大と持続可能な宇宙輸送基盤
・2026年3月期連結売上2兆3112億円前期比8.5%増 親会社純利益1149億円同27.2%増 。航空宇宙システム売上6136億円同8%増 事業利益624億円同12%増。
人工衛星製造
三菱電機(6503)
・大型通信観測衛星防衛衛星の設計製造 地球観測災害対応システム主力
・高精度光学機器と防衛宇宙システム統合技術で国内トップシェア
・JAXA防衛省官公庁連携 国際共同プロジェクト
・次世代防衛衛星通信と地球観測コンステレーション提供
・2026年3月期売上5兆8947億円前期比6.8%増 純利益4077億円同25.8%増。 防衛宇宙システム好調
NEC(6701)
・観測通信衛星システム設計開発 地球観測災害対応防衛分野
・航空宇宙国家安全保障事業で高付加価値システム提供
・JAXA防衛省連携 官公庁大口案件
・高性能衛星システムとデータ解析サービス拡大
・2026年3月期売上3兆5827億円前期比5%増 純利益2702億円同54%増 過去最高益。
アクセルスペースホールディングス(402A)
・小型光学衛星「WNISAT」シリーズの開発製造運用 地球観測データサービス
・超小型衛星の量産化と高解像度画像提供で新興国需要対応 防衛省衛星コンステレーション案件獲得
・JAXA連携 国際プロジェクト 三菱電機など提携 防衛省大型プロジェクト参画
・地球観測データ販売と低コスト衛星ソリューション 次世代防衛監視データ供給
・2026年5月期第3四半期売上9.67億円前期比21.7%減 営業損失33.12億円 。資金調達で総資産154.87億円62.6%増。 研究開発投資回収期 。防衛案件で通期黒字化見込み
スカパーJSAT(9412)
・アジア最大級GEO衛星17機運用 国内衛星通信スペースインテリジェンス事業
・JAXA向け地上局サービスと安全保障領域衛星データ販売拡大
・JAXA政府連携 航空船舶向け通信需要
・地球観測データ販売と安全保障衛星サービス
・2026年3月期宇宙事業営業収益698億円前期比7.9%増 セグメント利益161億円同5.6%増 全体純利益233億円過去最高。
QPSホールディングス(464A)
・小型SAR衛星StriXコンステレーション構築 夜間悪天候対応地表観測データ提供
・SAR衛星量産と防衛省大型案件697億円5年契約
・防衛省官公庁連携 三菱電機戦略提携
・世界中10分間隔地表監視サービス
・2026年5月期3Q売上減少も防衛案件で通期上方修正 受注残高1048億円規模
Synspective(290A)
・小型SAR衛星コンステレーション構築 地表観測データ解析サービス
・全天候全地球監視能力と防衛省大型プロジェクト獲得
・防衛省宇宙戦略基金237億円超 三菱電機提携 JAXA連携
・防災船舶監視インフラデータ販売と安全保障監視
・2026年12月期第1四半期受注残1243億円前期末比994億円増 通期売上63.53億円予想167%増 経常利益30.1億円黒字化。 防衛コンステレーション寄与
月面探査
ispace(9348)
・小型月着陸船ランダー開発 月面ペイロード輸送サービス ルナコネクト通信測位
・月周回実証済み ULTRA新ランダーで高精度着陸と量産化
・JAXA宇宙戦略基金200億円採択 NASAアルテミス貢献 ESA連携
・高頻度低コスト月面物資輸送とデータサービス
・2026年3月期プロジェクト収益58.9億円前期比18.5%増 契約総額562億円以上見込。 ミッション3再設計で2028年打ち上げ予定
軌道上サービス
アストロスケールホールディングス(186A)
軌道上サービス ISSA観測点検 EOLデブリ除去 LEX寿命延長燃料補給
世界初商用デブリ除去実証 ADRAS-J成功 RPO技術リーダー
JAXA米国宇宙軍ESA防衛省連携 民間需要拡大
持続可能な宇宙環境維持サービス 燃料補給寿命延長
2026年4月期Q3売上44億円前期比194%増 受注残411億円 売上総利益黒字化進展 2027年複数ミッション実証予定
衛星部品・コンポーネント
日本電波工業(6779)
水晶振動子周波数シンセサイザの開発製造 JAXA認定国内唯一サプライヤー
防衛宇宙向け高信頼性特殊製品でほぼ100%国内シェア
JAXA防衛省連携 国内開発拠点2カ所
宇宙用高精度タイミングデバイス供給と防衛通信強化
2026年3月期売上546億円前期比2.9%増 営業利益33.55億円同27.4%減。 防衛宇宙特機売上21億円計画 高付加価値投資先行も長期成長基盤
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